Web3ゲーム「CODE OF JOKER」がサービス開始前に開発断念──有力タイトル撤退続いた2025年市場を象徴

ゲーム制作大手セガよりライセンス許諾を受けてJokersが開発を進めていたWeb3ゲーム「CODE OF JOKER EVOLUTIONS」について、同社は12月22日、開発の中止を発表した。

本タイトルは2025年末から2026年初頭にかけてのサービス開始を目指していたが、昨今のWeb3ゲーム市場環境の変化などを鑑み、開発中止に至ったとしている。

これに伴い、既に販売された「CODE OF JOKER EVOLUTIONS × 科学忍者隊ガッチャマン コラボカードパック」の購入者に対しては、2026年3月23日まで専用ポータルサイトを通じた返金対応が実施される。

2025年の国内ブロックチェーンゲーム市場を振り返ると、業界を牽引してきた有力タイトルの撤退や終了発表が相次ぐ、極めて厳しい一年となった。

10月には有力デベロッパーのdouble jump.tokyoが開発事業からの事実上の撤退と「魁 三国志大戦 – Battle of three kingdoms-」の終了を表明したほか、gumiが参画した「TOKYO BEAST」や「キャプテン翼-RIVALS- Polygon/Oasys」といった注目タイトルもサービスを終了した。

さらに11月には、国産タイトルの先駆けである「CryptoSpells」や「コインムスメ」が相次いで年内でのサービス終了を発表した。

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独自トークンの運用コスト増大や、暗号資産規制の金融商品取引法への移行といった法規制の厳格化が背景にあり、国内各社は極めて厳しい事業継続の判断を迫られた一年であったといえる。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから