ビットコイン(Bitcoin)ネットワークにおいて、小規模な個人マイナーが天文学的な確率を突破し、巨額の報酬を手にするという出来事が起きた。
2026年4月2日、ブロック943411を採掘したのは、大手マイニングプールではなく、ひとりのソロマイナーだった。ブロックエクスプローラーmempool.spaceのデータによると、このブロックのマイナーは補助金と取引手数料を合わせて合計3.139 BTCを獲得した mempool。当時のビットコイン価格換算でおよそ21万ドル(約3360万円、1ドル=160円換算)に相当する。
このマイナーが利用していたのは、「solo.ckpool.org」と呼ばれる匿名ソロマイニングプールだ。2014年に開始されたこのサービスでは、個人マイナーがブロック報酬から2%の手数料のみを差し引かれ、残りの全額を自分の手元に収められる仕組みになっている。プールマイニングのように報酬を分配する必要がないため、ひとたびブロックを発見すれば、その恩恵をほぼすべて享受できる。
ただし、その確率は途方もなく小さい。現在のビットコインネットワークのハッシュレートは極めて高く、このマイナーが1日以内にブロックを発見できる確率は約2万8000分の1とされていた。大手マイニングファームが莫大なコンピューティングリソースを投じる中で、個人規模のハッシュレートでは通常、ブロックを採掘できる見込みはゼロに近い。
それでも確率論はときに個人に微笑む。ビットコインのプロトコルは、参加者の規模に関わらず公平に競争できる設計になっており、今回の出来事はその原則を改めて体現した。この「ソロマイナーの勝利」はコミュニティに小さくない興奮をもたらしている。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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