Polymarket、米国株式・コモディティ分野へ拡大──Pythの価格データを活用

予測市場プラットフォームPolymarket(ポリマーケット)は4月2日、新たに追加した伝統的資産市場向けに、リアルタイム価格データ提供サービス「Pyth Pro」を統合したと発表した。

新たに提供される市場として、主要株価指数、金・銀・WTI原油・天然ガスといったコモディティ、メガキャップのハイテク株からTesla(テスラ)やCoinbase(コインベース)といった高ボラティリティ銘柄まで10銘柄を超える米国個別銘柄の価格に関連する契約が挙げられる。これらの契約のデータソースとして、Pyth Proの価格データを使用する。

あらゆる予測市場は、信頼性の高い価格データに依存している。数百万ドル規模のポジションが関わる市場では、データ品質が極めて重要となる。不正確または操作可能な価格データは、単にユーザー体験を損なうだけでなく、プラットフォーム全体への信頼を損ねてしまう。

こうした背景から、ポリマーケットはPyth Proを採用した。

Pyth Proは、Jump Trading(ジャンプ・トレーディング)、Blue Ocean(ブルー・オーシャン)、LMAX、Jane Street(ジェーン・ストリート)といった世界有数のデータパブリッシャーからデータを取得している。Pyth ProはWebSocketを通じてリアルタイムの価格データを提供し、ポリマーケットはこのデータを毎秒サンプリングしてライブチャートとして公開する。

ポリマーケットのプロダクトリードであるMustafa Aljadery(ムスタファ・アルジャデリ)氏は、「たった1つの価格で数百万ドル規模の損益が左右されることもあり、情報源への絶対的な信頼が不可欠だ。Pythはその信頼性を提供し、ポリマーケットがハイリスクな金融市場へと拡大することを可能にする。これは、Pythとのパートナーシップの始まりに過ぎない」と述べた。

ポリマーケットに対する機関投資家からの関心は高まっている。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるIntercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所:ICE)は3月27日、ポリマーケットに対して6億ドル(約930億円、1ドル155円換算)の追加投資を実施したと発表。ICEは2025年10月、ポリマーケットに対して10億ドル(約1550億円)の初期投資を行っていた。さらにICEは、既存株主から最大4000万ドル(約62億円)分のポリマーケット関連証券を取得する計画も明らかにした。

|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock

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