RippleとConveraが提携──ステーブルコイン活用の国際送金を強化

国際商業決済の大手Convera(コンベラ)は、ブロックチェーン技術を活用した金融ソリューションを提供するRipple(リップル)との戦略的提携を発表した。両社は、暗号資産(仮想通貨)およびステーブルコインを活用したクロスボーダー決済およびトレジャリーソリューションを企業向けに提供する。

ステーブルコインを活用した新たな決済モデル

今回の提携の中核となるのは、「ステーブルコイン・サンドイッチ」と呼ばれる決済モデルだ。この仕組みでは、送金の開始と終了は法定通貨で行われる一方、その中間プロセスにおいてステーブルコインが利用される。

具体的には、送金元は従来通り法定通貨で支払い、中間処理でステーブルコインを用いて迅速に決済し、受取側では再び法定通貨として受領するという流れとなる。この構造により、企業は暗号資産を直接保有することなく、その利点を享受できる。

コンベラは140以上の通貨と200以上の国・地域をカバーするグローバルネットワークと為替(FX)分野での専門性を持つ。一方、リップルは流動性供給や決済、デジタル資産インフラに強みを持つ。

今回の提携では、コンベラが顧客体験およびエンドツーエンドの決済管理、リップルが流動性、オン/オフランプ、クロスボーダー決済基盤を担うという役割分担により、従来よりも高速で信頼性の高い国際送金を実現する。

企業ニーズの変化に対応

コンベラのCEOであるPatrick Gauthier(パトリック・ゴーティエ)氏は、「暗号資産やステーブルコインの利用が拡大する中、顧客のニーズを見極めながら慎重に対応してきた」と述べた上で、リップルを「信頼できるパートナー」と評価した。

また、リップルのプロダクト担当SVPであるAaron Slettehaugh(アーロン・スレッテハウ)氏は、「企業はデジタル資産の複雑さを直接抱えることなく、より迅速で柔軟な送金手段を求めている」と指摘。今回の提携により、企業が価値移転のタイミングや方法をより細かくコントロールできるようになると強調した。

従来インフラの課題を補完

従来の国際送金は、処理時間の長さ、中継銀行の多さ、手数料の不透明性といった課題を抱えていた。特に金融インフラが未整備な地域では、送金の遅延やコスト増が顕著だった。

今回の仕組みでは、ブロックチェーンを活用することで、これらの課題を軽減し、特に「従来手段が限られる送金ルート」において効果を発揮するとされる。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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