Tether、BIG4監査法人の1社と契約──USDTの完全監査へ

ステーブルコインUSDTを発行するTether(テザー)は3月24日、BIG4と呼ばれる大手監査法人の1つと正式な契約を締結し、同社初の完全な独立財務諸表監査を実施すると発表した。

BIG4とは、Deloitte(デロイト)、EY、KPMG、PwCを指す。テザーは、これら4社のうち具体的にどの監査法人が監査を担当するのかを明らかにしていない。

現在、ステーブルコイン発行企業の間では、「アテステーション(証明)」を定期的に公表することが一般的だ。テザーもこれまで、時価総額1840億ドル(約28兆5200億円、1ドル155円換算)の米ドル連動ステーブルコインUSDTの準備資産について、アテステーションを公表してきたが、今後は完全な監査へと移行する。

監査に向けた初期オンボーディングプロセスは数週間前に完了しており、複数の監査法人がテザーのシステム、内部統制、財務報告に関する包括的な評価を実施した。

今回の動きは、USDTが準備資産によって完全に裏付けられていることの証明を巡る、テザーへの長年の批判を受けたものだ。テザーにとって、大手監査法人による監査は、USDTが準備資産によって完全に裏付けられ、高い流動性を持ち、世界最高水準のリスク管理体制で運用されていることを強く保証する姿勢を示すものだとしている。

「当社はすでにBIG4の監査基準に準拠した運営を行っているため、競争入札プロセスを通じてBIG4監査法人を選定した。監査は確実に実施される」とテザーのCFO(最高財務責任者)であるSimon McWilliams(サイモン・マクウィリアムズ)氏は述べた。

|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock

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