ディープフェイク対策の証明アプリが最優秀賞──学生向けソラナハッカソン開催

ソラナ(Solana)ブロックチェーンの次世代エンジニア育成を目的とした学生向けハッカソン「Sol Hack3rs」の成果発表会が22日、渋谷のイベントホール「Dragon Gate」で開かれた。ソラナのSuperteam Japanが共催し、学生チームによる多様なプレゼンテーションが披露された。

日本初のソラナ学生ハッカソンとされる本イベントは、3月1日から21日までを開発期間とし、この日に成果発表を行うデモデーが行われた。ハッカソンは、「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせた言葉で、短期間で特定のテーマに沿ったアプリケーションやサービスを開発し、成果を競う。

この日はまず、本ハッカソンFounderのHisa氏があいさつし、「歴史的な瞬間にしていきたい」と期待を込めた。

〈冒頭であいさつしたハッカソンFounderのHisa氏〉

続いて、スポンサーを務めるSlash Vision LabsのCFOである宮原海斗氏と、みんなの銀行でweb3開発グループマネージングディレクターを務める田口勝之氏が登壇した。両氏はソラナを基盤とする自社サービスの概要を説明しつつ、「世界を変えていく仲間の登場に期待を寄せる」などと述べ、学生たちにエールを送った。

その後、選抜された学生による英語でのピッチが行われた。DeFi(分散型金融)やAIの信頼性担保といったテーマの8プロジェクトが発表を行い、会場に来られなかった海外の参加者も動画で自身の取り組みを紹介した。

審査の結果、最優秀賞には写真や動画の真正性を証明する「RootLens」が選ばれた。AIによるディープフェイクの問題に着目した点やグローバルで闘う上で競合プロダクトが少ない独自性が評価された。

RootLensは、C2PA署名付き画像の所有権をブロックチェーン上で管理するマーケットプレイス。カメラのハードウェア署名を活用し、真正性を担保したコンテンツをデジタル資産として所有・取引できる仕組みを実装しているという。

開発者のYudai氏は大阪大学を3月に卒業し、起業予定だという。Akito氏は神戸大学に在籍しており、両氏は関西から参加した。今回のハッカソンで得た知見をもとに、グローバルで競い合うソラナの開発コンペティション「Colosseum」にも意欲を見せている。

〈最優秀賞に選ばれた「RootLens」を開発するYudai氏(左)とAkito氏、30万円相当が贈られた〉

このほか、会場投票で選ばれた「オーディエンス賞」と「Slash Vision Labs賞」には、簡単にETFポートフォリオを作成・共有できるサービスを提供するAxisが選ばれ、「みんなの銀行賞」にはゲーム感覚で貯蓄を続けられるアプリのZANが選出された。

〈「Axis」にはSlash Vision Labs賞が贈られた〉
〈みんなの銀行賞を獲得した「ZAN」〉

|文・写真:橋本祐樹

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