スイスのスーパーマーケットでカルダノ(ADA)が実際の買い物に利用できるようになった。Cardano Foundation(カルダノ財団)は3月5日、スイスの大手スーパー「SPAR」でADAによる決済が可能になったと発表した。対象はスイス国内の137店舗で、利用者はレジで暗号資産ウォレットから直接支払いを行うことができる。
この取り組みは、スイスの暗号資産(仮想通貨)金融サービス企業DFX.swissが開発した決済標準「Open Crypto Pay」を通じて実現した。ユーザーはADAを保有するウォレットから直接支払いができ、取引はリアルタイムで処理される。中央集権型取引所(CEX)を経由する必要がない点が特徴で、加盟店にとっては従来のカード決済に比べて手数料を約3分の1程度まで削減できる可能性があるという。
カルダノ財団のFrederik Gregaard(フレデリック・グレガード)CEOは、「ブロックチェーンが目に見えないインフラとなり、ADAでの支払いがクレジットカードと同じくらい自然になったとき、金融は真の変革段階に入る」と述べ、今回の導入を暗号資産の実用化に向けた重要な一歩だと強調した。
暗号資産はこれまで投資や取引用途が中心だったが、スーパーのレジという日常的な場面で利用可能になったことは、暗号資産が実社会の決済インフラへと広がる象徴的な事例といえる。スイスでは暗号資産の社会実装が進んでおり、今回の導入もブロックチェーンの実用化を加速させる動きとして注目されている。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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