JPYC社は2日、ソニー銀行と日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用したサービス連携に向け、戦略的業務提携の基本合意(MOU)を締結したと発表した。
今回の提携にはソニー銀行のWeb3関連事業子会社であるBlockBloomも加わり、銀行インフラとステーブルコイン、さらにはエンタテインメント領域をシームレスにつなぐ新たな仕組み作りを開始する。
具体的な取り組みの柱として、JPYC社が提供する「JPYC EX」上でのリアルタイム口座振替機能の提供が検討されている。
これが実現すれば、ユーザーは自身のソニー銀行口座から、振込の手間をかけずに直接JPYCを購入できるようになる。
また、両社は音楽やゲームといったエンタテインメントIPとの連携も模索する。デジタルコンテンツの購入やファンへの特典付与など、決済とエンゲージメントを融合させた新しい体験の創出を目指す方針だ。

BlockBloomの設立が発表された昨夏、NADA NEWSが行ったインタビューにおいて、ソニー銀行DX事業企画部長の金森伽野氏は、ステーブルコインやセキュリティ・トークン、NFTが複合的に機能する「Web3金融インフラ」の重要性を強調。インフラの整備と実用的なユースケースの創出を両輪として進める考えを明かしていた。
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今回のJPYCとの連携は、まさにここで語られた構想を具体化する取り組みとなる。
|文:栃山直樹
|写真:ソニー銀行提供(昨年7月公開インタビューより:左からDX事業企画部シニアマネージャー・石井康雅氏、DX事業企画部部長・金森伽野氏、DX事業企画部web3プロモーション課課長・赤石智哉氏※役職は当時)