ビットコイン相場分析|月足MACD下落継続、ナスダック軟調で逆風強まる【bitbankチャート分析】

月足は5ヶ月連続の陰線

ビットコインの2月の月足は16%ほど下落しており、5ヶ月連続の陰線がほぼ確定しています。現在は1020万円台で推移していますが、今月は1000万円を割り込む動きがありました。先月は6ヶ月移動平均線(6EMA)を上回る動きがありましたが、強い戻り売りが発生しました。今月は昨年4月に記録した安値1082万円を割り込み、本格的な下落トレンド入りが示唆されました。

月足のMACDは昨年11月にデッドクロスし、モメンタムの低下が示唆されていました。前回の上昇トレンドからMACDがデッドクロスしたのは2022年2月であり、ゴールデンクロスするまで約1年4ヶ月間かかりました。前回のように下落トレンドが長期化すると想定した際は、ここから1年間は上値が重い展開が想定されます。足元の値動きが急落しているため、反発を狙った買いポジションを取りたくなるところですが、トレンドは弱気となっているため慎重なポジション取りが必要です。

週足RSIは早くも売られすぎ圏に

週足のビットコインは、今週も僅かにマイナスで推移しています。このままの価格水準で週足が確定した場合は6週連続の陰線となります。昨年10月に4週連続の陰線を記録した後は移動平均線(8EMA)まで戻す動きがありました。短期の反発の上値目処は1150万円近辺となっています。2月は今週が最終週となるため、3月か4月には一時的に反発するタイミングもあるでしょう。

週足RSIはすでに売られすぎ水準の30を下回りました。前回の上昇トレンドの高値からRSIが30を下回るまで8ヶ月間かかりましたが、今回は約5ヶ月間で下回りました。下落方向への動きがヒストリカルで見ても強いことを示しています。上昇トレンドへの回帰には再びRSI50を上回る必要があり、調整までに時間を要することが予想されます。

MVRVはまだ下落余地を示唆する

ビットコインのサイクルにおける高値と底値を示唆する長期MVRVインジケーターは、取得価格と市場価格の差から算出される指標です。プラスの場合は保有者が利益を出している状態を意味し、マイナスの場合は損失を出している状態を意味します。また155日以上の保有者を長期として扱っています。

これまでのサイクルではMVRVが1を割り込む水準で底値を付けています。現在の値は1.6で推移しておりまだ下げる余地を残しています。相場の傾向として、多くの投資家が損失を確定させることで底値を付ける傾向があります。現在のプラスの状態は、利益を確定した売り手が多く存在することを意味し、割安を示す水準にはないことを示唆しています。

ナスダックは上値が重い動き

ビットコインと相関性が強いナスダック総合指数は現在22843ポイントで推移しています。8週移動平均線を下回り、上値が重い展開となっています。昨年の11月以降、最高値を更新することができていません。足元ではAIの進歩によるソフトウェア企業の売り上げ鈍化懸念が騒がれており、上値が重い要因になっています。また、米国の関税問題も再燃しており、リスクオフ相場に弱いナスダック総合指数の株価は軟調な展開が予想されます。同指数の反転が明確にならない限りはビットコイン相場の買いも入りづらい状況となっています。

ナスダック総合指数はテック企業が多く、ビットコインのデジタル資産のイメージと紐付けされることから相関性が強い傾向があります。どちらもリスク資産としての側面があり、金融緩和時には上昇しやすく、金融引き締め時には下がりやすい傾向があります。米中央銀行のFRBは当面の間、金利の引き下げを行わないことが予想されており、ナスダック総合指数とビットコインは軟調な展開が今後も予想されます。

まとめ

中長期ではビットコインが弱気トレンド入りしたことが示唆されています。一方、短期では売られすぎの反発余地があり、月の変わり目などの値動きに注目です。オンチェーン指標では底値圏とは距離があり、相場の反転を予想するのは難しいでしょう。マクロ環境としては、ナスダック総合指数の軟調な推移やFRBの金融政策動向が、ビットコインにとって逆風材料となっています。