【緊急寄稿・墨汁うまい氏】ビットコイン1000万割れで史上最高値から半値に暴落、今後どうなる?

暗号資産(仮想通貨)専業11年目の墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)はゴールド(金)の下落に巻き込まれさらに続落中であり、ついに前回の金属バブル崩壊の可能性について触れたコラムで見た「トランプ貯金」がなくなってしまいました。

本稿では2021年ぶりの大幅クラッシュとなった暗号資産市場と今後の見通しについてわかりやすく解説を行います。

ビットコイン含む暗号資産全面安

2月に入って一時的に下げ止まりをしていたビットコインでしたが、米経済指標で重要視されるADP雇用統計が予想+4.8万人に対し、実際の結果は+2.2万人という非常に悪い結果となりました。

ですがゴールドの史上最高値更新からの下落は4800ドルで維持しており、ビットコインだけが強く下落するという結果となっているのです。この背景にはS&P500は1日で160の下落、ダウは約500ドルという米株の弱さが今回の下落起点ということになります。

この下落で2025年11月から最安値を8万ドルのラインで守っていたものの、残りの「トランプ貯金」を一気に使い果たす下落となり一時6万ドル割れ目前となった状態です。

すなわち前回のコラムでみた「ビットコインにとって試練の時」となっているということが言えるでしょう。

〈出典:墨汁うまい – ビットコイン史上最高値から50%下落

このビットコイン安は「暗号資産を1つの資産クラス」としてイーサリアムを含むアルトコイン全体に波及しており、ステーブルコインであるUSDTやUSDC以外は全面安となっており、イーサリアムはブラックロックやフィデリティのイーサリアムETFが1年米国証券取引委員会(SEC)の承認が遅れたことで、史上最高値の50%以上の強い下落、そこから波及してソラナ(SOL)やDeFi、L2銘柄など最安値を更新する展開となってしまっているのです。

〈出典:Coinmarketcap – 暗号資産のヒートマップ

考えうる暗号資産の暴落原因

S&P500は2026年1月1日の価格からさらに下落、つまり現状2月は陰線として機関投資家含む市場全体が警戒している状態となっているのです。この結果が下落の直接的な原因ではないものの、金と銀の下落による貴金属バブル崩壊のリスクオフ売りとしての利益の乗ったビットコインポジションの利食い、イーサリアムも2021年11月のFTX破産と連鎖倒産時の800ドル前後の最安値から比較するとこの3~4年のポジションを利確する動きや、黎明期の個人投資家が利確に焦るなどの複合的な動きが全体の要因でしょう。

また大幅に価格が下がるのは売り込みというよりイーサリアム上などでの分散金融、いわゆるDeFiのポジションも借り入れの担保にするETHなどのトークン価格が下落する=借入可能額が減ることになるため、デフォルトによる強制清算の他に現在の借入返済のために資金捻出が大きな理由でもあるのです。

借入は圧倒的にテザー社のUSDTやサークル社のUSDCなどの需要が多く、金利は安くても3~4%必要となります。すなわちDeFiによる運用よりレバレッジをかけて運用する目的が大きく、例えばETHをレバレッジをかけているならばデフォルトの強制清算を避けるためにETHを売って返済資金を捻出する必要があり、「損切りでもデフォルトよりはマシ」という考えから売りが止まらないという状態がこういうマーケットコンディションでは続発するということになります。

暗号資産としては第一四半期のはじめという一番大事な1月に回復できなかったことから、2月のリスクオフでビットコインの4年周期のサイクルに備えるという動きは妥当であり、米FRBの利下げに対する見通しが発表される3月までは市場は様子見となる弱い展開になることが予測されるでしょう。

▶関連記事:【墨汁うまい氏寄稿】金暴落で貴金属バブル崩壊?デジタルゴールド”ビットコイン”トランプ貯金もあと僅か

今回の下落から暗号資産市場の成長が見て取れる

一方で現在の下落は2017年から2018年にかけてのいわゆる「仮想通貨バブル」とは市場構造やプレイヤーが全く違います。例えば下記は2018年1月17日の墨汁うまいのXポストですが、

ビットコイン:- 33.765%
イーサリアム:- 39.219%
リップル:- 53.769%

が24時間の下落率です。

一方で今回の下落は

ビットコイン:- 9.35%
イーサリアム:11.8%
リップル:-9.92%

2018年は3倍近く下落幅があったということになるわけです。

これはビットコインETFやイーサリアムETF、さらにはDeFiによる流動性、プロのマーケットメイカーの参入などにより流動性が上がっており、当時の流動性がほとんどない板取引とは市場の大きさが全く違うということが下落率が低い理由ということになるのです。

故に暗号資産市場は大きく成長しており、これまでのバブルより下落率は大きくはならないと予測できるでしょう。

今後の暗号資産市場の見通し

今回の下落では2021年史上最高値を下回る下落となっており、市場は「トランプ貯金」による余裕から焦りに変わる重要なポイントであり、ブラックロックやフィデリティなどのビットコインETFがローンチ後に買い続けた水準となります。

すなわち2024年の価格帯のポジションはまだ余裕があり、トランプバブルに近い史上最高値の過熱感から50%下がった現在の価格帯は、スマートマネーにとってのロングポジションの清算後の絶好のチャンスと考えていると予測できるでしょう。

すなわち需要と供給の拮抗が起こりやすく、55000ドルから65000ドルのボリュームゾーンが多いため、下げ止まりまたは底となりやすいと墨汁うまいは予想しています。ピンチはチャンスというように、資金的余裕がある人ほど現在の下落はチャンスとなるでしょう。

▶関連記事:【墨汁うまい氏寄稿】2026年の暗号資産(仮想通貨)相場はどうなる?

Future of Digital Money デジタル通貨カンファレンス
JAPAN FINTECH WEEK 2026初日開催!
Future of Digital Money
デジタル通貨カンファレンス
2026年2月24日(火) 11:00-18:00
登録無料