【現地レポ】ソラナのDEXアグリゲーター・Jupiter、マレーシアで大型祭典──誰でも使えるDeFi体験を訴求

ソラナの「Jupiter(ジュピター)」と聞いて、すぐにイメージが湧く日本人はまだ多くないかもしれない。Jupiterは、ソラナチェーン上で機能するDeFi(分散型金融)インフラの一つで、複数の分散型取引所(DEX)を横断し、最良の取引レートを提示するDEXアグリゲーターだ。

3年ほど前のサービス開始以降、累計で2.5兆ドル超の取引を支えてきたとされ、現在ではソラナエコシステムを代表する主要プロジェクトの一つだ。月間利用者数は4900万人以上だという。

そのJupiterの機能紹介や、DeFi教育を目的としたワークショップなどを行うイベント「CATLUMPURR ’26」が1月31日、マレーシア・クアラルンプールで開幕した。2月2日まで。

通貨の民主化とオンチェーン金融

会場となった現地のイベントホール「The Arch Galeries」には、世界各地から投資家、開発者らが集結した。日本からも100人近くの関係者が現地入りしており、コミュニティの広がりを感じさせた。

初日のオープニングアクトを飾ったのは、Jupiter共同創業者で代表のMeow(ミャオ)氏。Meow氏は講演で、「インターネットが教育を民主化したように、オンチェーン技術によって金融アクセスも平等にできる(Universal Accessibility)」と述べ、Jupiterのビジョンを示した。

ハードウェアとインターネットが社会参加のハードルを下げたように、「私たちは『通貨』の領域でも同じ変化を起こす」と説明。国や地域に関係なく、誰もがウォール街の投資家と同じような金融機会にアクセスできる環境を目指すと語った。

その実現に向けて、Jupiterはバリデーター運用からブリッジ、UI開発などエコシステムの全レイヤーを自ら手がける「フルスタック」の体制を整えているという。

〈Meow氏はJupiterについて、フルスタックで運用するプロジェクトだと話した〉

従来のDeFiは、複雑な操作や専門知識が参入障壁となり、一般ユーザーにはハードルが高い側面があった。これに対しJupiterが目指すのは、バックエンドの複雑さをユーザーに意識させない、いわば「スーパーアプリ」的な体験だ。実際に現地で話を聞いた日本人の多くが、Jupiterの良さとしてUI・UXの使いやすさを挙げていた。

Meow氏は講演で「Just use Jupiter(ただJupiterを使えばいい)」という言葉を繰り返し、友人に勧めたくなるほど簡単で楽しい体験を提供することが重要だと強調。透明性と信頼性の高いブランドを構築することで、Jupiterがビットコイン(BTC)や法定通貨、金(ゴールド)、さらにはミームコインまでが共存する「通貨の宇宙(Universe of Monies)」への入口になるとの考えも示した。

〈会場内には猫のオブジェが設置され、来場者が寄せ書きしていた〉

会場にはJupiterのシンボルであり、Meow氏のアイコンでもある猫のキャラクターが随所にあしらわれている。本イベントでは明日以降も、プロダクト機能の紹介や技術セッションに加え、DeFi教育をテーマにしたプログラムなどが予定されている。

|文・写真:橋本祐樹
|TOP画像:Jupiter共同創業者で、代表を務めるMeow氏

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