Binance、市場暴落を受けて10億ドルのユーザー保護基金をビットコインへ転換

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)は2026年1月30日、「Secure Asset Fund for Users(SAFU)」と呼ばれるユーザー保護基金を従来のステーブルコイン準備金からビットコイン(BTC)準備金へと転換すると発表した。これは市場の急激な変動を受けた判断であり、同社は業界全体の信頼性向上を図る戦略的措置として位置づけている。

SAFUは2018年に設立され、ハッキングやシステム障害といった予期せぬ事態によってユーザーが損失を被った際、その資産を保護することを目的としている。この基金はこれまで主に米ドルペッグのステーブルコインで保有されていたが、Binanceは今回の発表で約10億ドル相当のステーブルコイン準備金をビットコインに転換すると明らかにした。転換は発表後30日以内に完了する予定だとしている。

また、Binanceはビットコイン価格の変動に応じて基金のバランス調整を行うとしており、もしBTC価格の下落でSAFUの価値が8億ドルを下回った場合には、追加購入によって再び10億ドル相当の価値に戻す方針も示した。これにより、極端な市場下落時でも基準を維持し、ユーザー保護の機能が継続される。

Binanceは、ビットコインを「暗号資産エコシステムの中心的資産であり、長期的に価値を維持すると考えている」と説明し、今回の決定が市場サイクルを通じた業界全体の支援に繋がるとしており、ユーザーの信頼に応え続ける姿勢を強調している。

|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock

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