国内IEO銘柄FPLで「イエモン浮世絵」が購入可能に──実物アイテムのトークン決済を実証

ファンクラブ運営大手のFanplusは28日、国内IEO(Initial Exchange Offering)銘柄である暗号資産「ファンプラ(FPL)」を実商品の決済や流通に活用する、新たなビジネスモデルの実証実験を開始したと発表した。

第一弾として、ロックバンド「THE YELLOW MONKEY」の結成35周年記念浮世絵作品「黄猿漢四人衆大首揃」(きざるおとこよにんしゅうおおくびぞろい)の抽選販売を行う。

本プロジェクトでは、物理的な浮世絵作品にNFC(近距離無線通信)チップを内蔵している。購入者はスマートフォンをかざすことでブロックチェーン上のNFT情報を照合し、現物の正規性を確認できる仕組みだ。

FPL決済で購入された作品には、購入証明としての「NFTデジタルカード」が付帯し、発行元や取引履歴の透明性が確保された形での公式な二次流通が可能になるという。

こうした実需モデルの模索が進む背景には、国内IEO市場全体を取り巻く厳しい市場環境と規制強化の動きがある。

金融庁の「暗号資産制度に関するワーキング・グループ(WG)」が2025年12月に公表した最終報告書では、過去の国内IEO案件の多くが公募価格を下回る実績となっている点が問題視された。

これを受け、投資家保護のために個人の投資上限を設ける方針が、本報告書に明記された。

関連記事:金融庁、IEO投資上限や銀行の保有解禁を明記──暗号資産WG、最終報告書を公表

FPL自体もこの市場傾向の中にあり、2025年11月の上場時の公募価格1円に対し、2026年1月30日現在は0.2円台での推移が続いている。

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本実証は、規制の転換期において、投機に留まらないトークンの具体的なユースケースを提示する試みといえる。

販売価格は、60万FPL(20点限定)。協業パートナーのFanplaが提供する「Fanpla Market」から購入できる。なお、日本円決済は27万5000円(80点限定)に設定されている。

なお、リリースには「本作品による収益の一部は『バラ色募金』として寄付される」と記されている。この名称は同アーティストの人気楽曲「バラ色の日々」に由来している。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから

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