Revolut、アメリカの銀行買収を断念し、銀行免許取得へ方針転換:FTが報道

英フィンテック大手のRevolutが、アメリカ市場での銀行事業拡大に向けた戦略を大きく転換した。フィナンシャル・タイムズ(FT)は1月23日、同社がこれまで検討してきたアメリカの既存金融機関の買収を断念し、代わりに独立した銀行免許を申請する方向で米当局と協議していると報じた

当初、Revolutはアメリカの銀行を買収することで50州への迅速な進出を目指していたが、買収後の物理的な支店維持義務や複雑な規制承認プロセスなどが障壁となると判断したという。それよりも、アメリカ通貨監督庁(OCC)を通じて新しく銀行免許を取得する方が、トランプ政権下の規制緩和の流れを受けて承認が迅速に行われると見込んでいる。

RevolutはFTに対し、アメリカは同社のグローバル成長戦略において極めて重要な市場であり、「アメリカで銀行を設立することが当社の長期的な計画だ」とコメントしている。

この戦略転換は、Revolutが単に銀行事業にとどまらず、暗号資産(仮想通貨)サービスの強化や他地域での免許取得など多角的な事業拡大を進める中での判断でもある。Revolutは近年、ヨーロッパでの暗号資産規制ライセンスの取得や中南米市場での銀行免許申請など、各地域での金融サービス展開を加速している。

|文・編集:井上俊彦
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