暗号資産への「世代間ギャップ」鮮明に──Z世代の信頼度、ベビーブーマー世代の5倍:OKX調査

グローバルに展開する暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは1月21日、米国人1000人を対象にした調査結果を公表し、Z世代の52%が「暗号資産がいずれ伝統的金融と肩を並べるか、あるいは凌駕する存在になる」と回答したと明らかにした。世代間で、金融に対する信頼度に大きな格差が生じている実態が浮き彫りになったとしている。

銀行への不信とクリプトへの期待

調査によると、年齢が若いほど暗号資産への信頼度が高い傾向が確認された。暗号資産プラットフォームを高く信頼している(10段階評価で7以上)と回答した割合は、1990年代後半以降生まれのZ世代で40%、1980年代から1990年代半ばまでに生まれたミレニアル世代で41%と、いずれも4割を超えた。一方、戦後生まれのベビーブーマー世代では9%にとどまった。

銀行への評価でも、世代間の違いが鮮明になった。ベビーブーマー世代の74%が銀行を高く信頼しているのに対し、Z世代の22%、ミレニアル世代の21%は銀行への信頼度が「低い」と回答した。若年層では、およそ5人に1人が銀行に不信感を抱いている計算となり、従来のシステムに対する懐疑的な見方が広がっているとしている。

金融の将来像に関する見方も大きく分かれた。Z世代とミレニアル世代の過半数が、将来的に暗号資産が伝統的金融(TradFi)と同等以上の存在になると予測したのに対し、ベビーブーマー世代の71%は「今後も銀行が金融システムの中心であり続ける」と考えており、金融の未来像に対する認識が二極化している結果となった。

若年層は4倍強気、「規制」より「実用性」を重視

この認識の差は、投資行動の見通しにも表れている。

2026年に暗号資産取引を増やす予定だと回答したのは、Z世代で40%、ミレニアル世代で36%だったのに対し、ベビーブーマー世代では11%にとどまった。若年層は高齢世代に比べ、4倍近く強気な姿勢を示している。

背景には、金融サービスに対する価値観の違いがある。Z世代やミレニアル世代では、プラットフォームのセキュリティを最も重視する回答が多かった一方、ベビーブーマー世代では65%が「規制と法的保護」を最重視しているという。

また、「暗号資産が伝統的金融より優れている点」を問う設問では、ベビーブーマー世代の約半数が「特にない」と回答したのに対し、若年層では、24時間365日のアクセス性や国境を越えた送金といった、デジタルネイティブ世代に親和性の高い実用性を評価する声が多かった。

OKXは今回の結果について、「世代間の信頼の差は、障壁ではなくシグナル。暗号資産の成長は、それを最も信じる人々によって牽引されている」とコメントしている。

|文:橋本祐樹
|画像:Shutterstock

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