【イーサリアム価格分析】Polymarketのトレーダー、1月末に3400ドル到達と予測──米CPIの強気シグナルとBitmineの株主投票が背景

●予測市場Polymarket(ポリマーケット)のトレーダーは、1月末までにイーサリアム価格が3400ドルに達するとの予測に650万ドルを賭けている。
●米国の消費者物価指数(CPI)データを受け、過熱感のあったコモディティ市場から暗号資産(仮想通貨)市場への資金シフトが起こり、イーサリアムとビットコインはそれぞれ2026年の高値となる3200ドル、9万4400ドルまで上昇した。
●Bitmine(ビットマイン)のCEO、Tom Lee(トム・リー)氏は、イーサリアムの買い増しを継続するため、株式発行枠の拡大を承認するよう株主に呼びかけている。

Polymarketのトレーダー、1月末のイーサリアム価格を3400ドルと予測

トランプ政権によるFRB(米連邦準備制度理事会)議長、ジェローム・パウエル氏に関する調査を背景に、安全資産への資金流入で金や銀が買われ過ぎの水準に入るなか、13日に発表された米国のCPI(消費者物価指数)は、暗号資産市場におけるリスク選好を再び活性化させた。

イーサリアム価格は13日に3%反発し、50日ぶりに3200ドルを回復。一方、ビットコインは2026年の高値となる9万4400ドルに到達した。KitcoNewsのデータによると、金価格は0.2%下落して4600ドルを割り、銀は2%上昇して一時87ドル付近まで上昇したものの、12日の5%上昇と比べると買い圧力は弱まった。

ロイターによると、12月のCPIは前年比2.7%上昇、前月比0.3%上昇となった。コアCPIは0.2%の穏やかな上昇にとどまり、物価上昇圧力の緩和を示す内容となったことで、市場心理を押し上げた。

投機的なトレーダーは、記事執筆時点での3200ドル前後でのイーサリアム価格のもみ合いは一時的なものに過ぎないと見ている。リアルタイムのデータによると、過去24時間でPolymarketのトレーダーは、1月末までにイーサリアムが3400ドルに達するとの賭けを大きく積み増した。

〈Polymarket〉

Polymarketの「What price will Ethereum hit in January?(1月にイーサリアム価格はいくらまで到達するか)」には、現在650万ドルを超える賭け金が集まっている。特に、CPI発表後には3400ドル水準に56万1000ドルが集まっており、月末に向けてイーサリアムが上昇基調を維持するとのコンセンサスを反映している。

Bitmine CEOの最新発言は予測市場の強気見通しを裏付け

Bitmine(ビットマイン)のCEO、Tom Lee(トム・リー)氏は12日、週次の購入報告において、新たに2万4266ETHの購入を明らかにした。さらに重要なのは、1月15日に開催予定の年次株主総会を前に、発行可能株式数の上限を引き上げる提案について株主に承認を求めたことだ。

リー氏は「Bitmineの定款では、株式発行枠の拡大には発行済み株式全体の50.1%の賛成が必要だ」と述べ、「この高いハードルにより、発行枠の拡大は容易ではない。現在の5億株という上限を使い切る前に行動しなければならない。これが承認されなければ、イーサリアムの積み増しペースは鈍化する」と強調した。

Bitmineが保有するイーサリアム残高は現在416万7768ETHに達しており、流通しているイーサリアム総供給量の3.46%を占める。15日に予定されている投票の結果は、同社が積極的なイーサリアム蓄積戦略を維持できるかどうかを左右する重要な判断材料となる。承認が得られれば、予測市場に織り込まれている強気センチメントを裏付ける形となり、イーサリアム価格を3400ドルへと押し上げる可能性がある。

イーサリアム価格見通し:50日移動平均線を上抜け、上値レジスタンスを試す展開に

イーサリアムの日足チャートでは、50日移動平均線(EMA)である3126ドルを明確に上抜ける強気ブレイクアウトが確認され、短期的なトレンド転換が示されている。この動きは、20日EMAと50日EMAの間で約10セッションにわたって続いたもみ合いの後に起きたものであり、強気反転の兆しといえる。

〈TradingView〉

RSI(相対力指数)は59.59と、やや買われ過ぎに近い水準を示しているが、調整を伴わずにさらに上値を試す余地は残されている。直近の上値レジスタンスは、100日EMAに相当する3284ドル、200日EMAに相当する3338ドルに位置している。

今後48時間にわたってイーサリアムが3200ドルを上回って推移すれば、短期目標はPolymarketのセンチメントと一致する3400ドルとなる。一方で、反落して日足終値で3095ドルを下回る場合、今回のブレイクアウトは否定され、2950ドル付近のサポートまで下落する可能性がある。

基調は引き続き強気だが、15日のBitmine株主投票や、CPIをめぐる新たなマクロ関連の発言といった材料が、イーサリアムが勢いを維持するのか、それとも上値レジスタンスに押し戻されるのかを左右することになりそうだ。