最近ニュースで、国からの給付金や支援金がどんどん増えているのを目にします。

もらった瞬間の安心感って、本当に大きいですよね。

「これがあるだけで今月は助かる」

「支援が続くなら、なんとか生活できそう」

多くのご家庭が、心からそう感じていると思います。

でも…ここで“ひとつだけ”知っておいてほしいことがあります。

給付金や支援金が増えれば増えるほど、家計は“静かに”苦しくなっていく

という、ちょっと信じがたい現実です。

もちろん、もらった瞬間に困るわけではありません。

でも“じわじわと”、僕らが気づかないうちに苦しくなっていく仕組みがすでに動いています。

今日はそのカラクリについて、できるだけやさしくお話ししていきますね。

「もらえるお金が増える」のに、家計が苦しくなる理由

あなたも感じていると思いますが、ここ数年で

  • 食品
  • 日用品
  • 外食
  • ガソリン
  • 電気・ガス

これらはゆっくり、でも確実に値上がりしています。

多くの人は、

「値上がりはつらいけど、給付金があるから大丈夫」

「また支援金で何とかしてくれるはず」

と思うかもしれません。

でも実はここに、大きな落とし穴があります。

支援金や給付金が増えるほど、お金の価値そのものが下がる

という仕組みがあるからです。

同じ100円でも、昔と今で“買える量”が違う理由

政府が家計に向けてお金を配ると、お金の価値が下がってしまう…。

これを経済用語で「インフレーション(インフレ)」と呼びます。

インフレとは、

同じ100円でも買える量が、少しずつ減っていくこと

です。

  • 昔100円だったパンが120円に
  • 150円だったおにぎりが180円に
  • 1,000円で食べられた外食が1,500円に

一見これは、お店による値上げのように見えるかもしれませんが、実は

お金の力(=買える量)が弱くなっている

と考えることもできます。

そして、この“お金の力が弱くなる”原因のひとつが、

国が給付金・支援金という形で「お金の量を増やしている」が、その財源の多くが「国債=政府の借金」で作られている

という点です。

国債でお金の“枚数(量)”は増えますが、「価値の総量」は増えていないため、結果として100円の価値は薄まっていきます。

「車の例」を使うと一気にわかりやすい

もっと身近な例で考えてみましょう。

年収300万円のご家庭が、「150万円の軽自動車を買いたい」と思ったとします。

毎年50万円ずつ貯金すると、3年で買える計算ですよね。

しかし、ここでインフレ【5%】が3年間続くとどうなるでしょうか?

…150万円だった車は、3年後には 173万円 に。

つまり、3年間で150万円を貯めても、もう同じ車は買えなくなっています。

では、さらに1年間頑張って貯めて200万円を用意するとどうなると思いますか?

その頃には車の価格は 173万円 → 189万円 に上がってしまっています。

「追いついたと思ったら、また遠ざかる」

これが、インフレの恐ろしさです。

同じお金でも、買える量が少しずつ減ってしまう… これが「静かに貧しくなる」仕組みです。

お金を配るのは、ピザを細切りにしているのと同じ

さて次は、1枚のピザを想像してみてください。

4人家族なら4等分しますよね。

でも、

「親戚や友達にも分けたい!」

と言って、同じピザを8等分・12等分に切ったらどうなるでしょうか?

確かに“枚数”は増えます。

でも、1切れがどんどん小さくなるだけです。

これはそのまま今の日本の状況と同じ:

  • 国債(借金)でお金の枚数(スライス)を増やす
  • でも価値の総量(ピザの大きさ)は変わらない

だから、

一人ひとりが受け取る「100円の価値」は薄くなる

というわけです。

現政権が進める「責任ある積極財政」とは?

最近の政権では(いや以前からずっとですが)、まさにこれを進めています。

  • 給付金の拡充
  • 子育て支援金の増額
  • ガソリン補助
  • 電気・ガスの補助
  • 税金の減額
  • 新しい支援金制度の創設

もちろん、未来ある子どものための子育て支援金の増額だけ言えば、とても意味ある政策かもしれません(※僕自身は海外在住なので恩恵ゼロですが…苦笑)。

ただ問題は、そのほとんどが

国債(=借金)で成り立っている

という点です。

借金でお金を増やすたびに、“ピザが細切れになる”仕組みと同じことが起こっています。

つまり、

もらって嬉しい給付金や支援金は、同時にお金の価値を下げる“副作用”を持っている

ということです。

「給付金=助かる」は正しい。でも「家計が楽になる」は間違い

給付金や支援金は、間違いなく助けになります。

生活が苦しい家庭にとっては、本当にありがたいものです。

でもその一方で、

お金の価値は、同時に薄まっている

という現実があります。

つまり、

もらいながら、国民全員が”静かに”貧しくなっている

ということ。

「だから給付金や支援金は悪だ!」と言いたいのではありません。

ただ、「もらえて安心」だけで終わると危険ということを知っておいてほしいのです。

じゃあ、家計を守るためにできることって?

いちばん大切なのはこれです。

日本円だけに家計をゆだねるのはリスクが大きい

という事実を、生活者として理解すること。

だからと言って、

  • 急に投資を始める
  • 大きなリスクを取る

そんな必要はありません(推奨もしませんし、投資は自己責任です)。

ただ、「日本円だけに依存しない」という考え方を持つこと。

これが、あなたの家計を守る最初の一歩になるかもしれません。

※参考記事:「もし「あのとき」からビットコインを積み立てていたら、今いくら?

|文:yutaro
|画像:AIにより生成した、コンセプトを伝えるためのイメージビジュアルです

<本連載の著者>

yutaro

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