ビットコインのさらなる普及を目指して立ち上げられた施設「Tokyo Bitcoin Base (TBB)」がまもなく1周年を迎える。2026年4月25日には、1周年イベントも開催される予定だ。そんな同施設では、ビットコインに関する疑問を気軽に相談できるカジュアルな場として「TBBスタッフアワー」という取り組みを始めた。今回は、記者が実際に訪問し、そのサービスを体験。どこか難しそうだという印象があったハードウェアウォレットの利用方法をレクチャーしてもらった。
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TBBスタッフアワー
https://tokyobitcoin.space/etn/sh2026/sh20260408/
ビットコインに関する疑問を気軽に相談できるカジュアルな場として開かれており、初心者から経験者までが自由に出入りできるのが特徴だ。
開催日時:毎週水曜日、11:00〜18:00
場所: Tokyo Bitcoin Base (TBB) 1階 共用部(中央ソファースペース)
参加費: 無料
予約: 不要(開催時間内、ご都合の良い時間にお越しください)
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体験しながらビットコインを理解できる
TBBスタッフアワーは、単にビットコインの初歩的な疑問に答えてもらうだけの場ではない。ビットコインを送信受信してみたり、ハードウェアウォレットの使い方を学んだりなど、体験しながらビットコインを理解できる場として設計されている。
今回は、ハードウェアウォレットの体験用デバイスを用いて、ウォレットの作り方から実際に送金してみるところまで、一連の流れをレクチャーしてもらった。

ビットコインを保管する方法は3つあるという。一つは取引所に預ける方法だ。
「自分でウォレットを管理しなくてよいので手軽に管理できます。その反面、法律で守られているとはいえ、取引所に問題が発生すれば、資産を失うリスクがあります」(スタッフ)
もう一つが、ウォレットアプリで管理する方法。いわゆるセルフカストディといわれるもので、自己責任で資産を保護するやり方だ。ただ、ネットにつながっているため、ハッキングのリスクは残る。
「ただ利便性は高いので、短期トレードや少額決済に利用されることが多いことから『ホットウォレット』と呼ばれています」(スタッフ)
こうしたデメリットを解消するために選ばれるのが、ハードウェアウォレットだ。他者に管理リスクを依存することなく、オフラインで保護できるので、セキュリティが極めて高い。大口資産の長期保存に適しており「コールドウォレット」と呼ばれる。
ハードウェアウォレットは難しくない
正直、ハードウェアウォレットは難しいという印象を持っていた。「最初はそう感じる人が多いですが、実際に触ると思った以上に簡単だと思います」とスタッフは言う。

まず、ハードウェアウォレットをPCに繋ぎ、ウォレットを作成する。この際、シードフレーズと呼ばれる12個の英単語が、ハードウェアウォレットに表示される。これらの単語すべてを紙にメモする。


ここで重要なのは「紙」で管理することだ。ネットに保存してしまうと、ハッキングされるリスクがゼロではない。また、このシードフレーズはハードウェア側で生成されているため、ネットとは切り離されているという。メモが正しいかを確認してOKをタップすれば、これでウォレットの生成は完了だ。
そして、実際に送金テストをしてみる。送信先アドレスは、QRコードを表示して読み込む。ここで、アドレスを間違ってしまうと、取り戻すことは不可能だ。念には念を入れて確認する。トランザクション手数料はその送信速度によって変わる。今回は早く送信してほしいので、「Fast」を選んだが、それでも手数料は数十円だ。銀行振込と比較しても、かなり安い。
ビットコインの場合、送信が完了するまでにおよそ10分程度の時間が必要となる。「mempool.space」というサイトでは、チェーン上の処理状況をブロックごとに可視化し、リアルタイムで確認することができる。この送金が完了するまでの時間は、なかなか慣れない。万が一間違った場合を想像してしまうからだ。サイト上で実際の進行状況を確認できるのは、心を落ち着かせる上でも効果的だ。こうしておよそ7分後、ビットコインがハードウェアウォレットに届いたことが確認できた。

「秘密鍵を自分で管理し、資産を自分で守る」感覚
操作に迷う場面はほとんどなく、思った以上に簡単だった。しかし重要なのは、操作ができるどうかよりも、「ビットコインを取引所に預けるのではなく、秘密鍵を自分で管理し自分で資産を守る」という感覚だろう。シードフレーズを紙にメモして管理するという体験が、ビットコインを管理するとはどういうことかを実感させるものだった。
実際、ビットコインは「投資商品」というよりも、「自分で管理すべき資産」という側面が強い。ハードウェアウォレットはその象徴的なツールだと言えるだろう。オフラインで秘密鍵を保管でき、ハッキングリスクを低減した上で、長期保有(HODL)との相性が高い。一方で、紛失リスクがあるが、シードフレーズをしっかり管理していればリカバリーは可能だ。こうしたメリットとデメリットを体感する上でも、TBBのような場所で実際に触って理解できることは大きな価値があるだろう。
ハードウェアウォレットのメーカーとして、スタッフは「Trezor社」と「Blockstream社」を勧めてくれた。また、ハードウェアウォレットを購入する際の注意点として次のように話す。「ハードウェアウォレットは正規店で新品を購入することをお勧めします。中古品も出回っていますが、絶対にやめた方がいいでしょう」(スタッフ談)
正規品の購入先として、「Lightning Base(https://lightningbase.jp/)」がある。ハードウェアウォレットを購入する際は検討してほしい。

TBBスタッフアワーでビットコインの不安を払拭
ビットコインに興味はあるものの、誰に聞いたらいいかわからないという人も多いだろう。情報も断片的で、詐欺リスクの不安もあるかもしれない。そうした不安を気軽に払拭できるのが、「TBBスタッフアワー」だと言える。無料で予約も不要という手軽さがありながら、実機を触りながら体験ができる場は、他にはなかなかないだろう。ぜひ一度訪れて、ビットコインの魅力に触れてみてほしい。
ビットコインのリアルな接点を提供する場として「Tokyo Bitcoin Base (TBB)」が立ち上がってから、まもなく1年が経とうとしている。この間、ミートアップや技術勉強会、ウォレット決済体験など多くの活動を行ってきた。
2026年4月25日には1周年記念イベントが予定されている。ビットコインを知っている人も、まだ触れたことがない人も大歓迎とのこと。ビットコインに少しでも興味がある人は、参加してみてはいかがだろうか。

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|文・写真:橋本史郎
