最近、日用品が「いつの間にか高くなっている」と感じることが増えました。

パン、飲み物、外食、ガソリンなど、少しずつ値段が上がっています。

実はこの背景には、お金の価値がゆっくり下がっている という現実があるのです。

頭に「???」が浮かんだかもしれませんが、簡単に言うと「同じ1万円でも、買える量が前より減っている」ということ。

※このテーマは長くなるので、詳しくは『最近よく目にする「値上げ」について、やさしく整理してみる』にまとめています。

では、こんな時代に“お金”とどう向き合えばいいのでしょうか?

今回はそのヒントとして、「もし数年前からビットコインを毎月1万円だけ積み立てていたら、今いくらになっていたのか?」 を、できるだけわかりやすく整理してみます。

これは決して怪しい話ではありません。

「数字」という、いちばん客観的な尺度を使って、いま何が起こっているのかをのぞいていきましょう。

そもそも、なぜビットコインの「数字」を見るのか?

物価が上がっている現代、「感覚」だけでお金の価値を判断するのがむずかしくなっています。

そこで役に立つのが、数字という客観的な“ものさし” です。

数字を見ることで、

  • お金の価値がどれくらい変化しているのか
  • 価値をどこに置けば守りやすかったのか
  • “もしもの選択肢”がどれだけ違う結果になっていたのか

といったことが、はじめてクリアに見えてきます。

ここでの目的は、ビットコインをおすすめすることではありません。

「数字を比べると何が見えてくるのか?」 をただシンプルに可視化することが目的です。

毎月1万円、ただ積み立てるだけ。もし過去に戻れたら…?

ロクヨウさんという方が開発した「今日からビットコ」というシミュレーターを使うと、とても簡単に積立結果を見ることができます。

(※参照:https://lokuyow.github.io/btc-dca-simulator/)

ここでは、毎月1万円分のビットコインを購入していた場合、現在いくらになっているのかを、4つの時期で比較してみましょう。

数字はかなり正確で、参考として十分使えます。

① 2019年1月 〜 2021年11月(コロナ前 → 当時の最高価格まで)

  • 総積立額:35万円
  • 現在の評価額:490.5万円
  • 倍率:14.01倍
  • 保有BTC:0.325413 BTC

物価がまだ安かったコロナ前の時期。

この頃から月1万円だけ積み立てていれば、約14倍になっていました。

② 2014年1月 〜 2025年12月(Mt.Gox後の低迷期 → 現在まで)

  • 総積立額:144万円
  • 現在の評価額:1.398億円
  • 倍率:97.09倍
  • 保有BTC:9.275132 BTC

Mt.Gox事件後、「ビットコインは終わった」と言われていた時期。

ところがこの時から淡々と積み立てていた人は、約1億4,000万円に育っています。

数字だけ見ると、驚異的な伸び率です。

※Mt.Gox事件とは、2014年に当時世界最大のビットコイン取引所だったマウントゴックス社がハッキング被害を受け、約85万BTCが消失・流出したとされる事件です。

③ 2017年1月 〜 2025年12月(“億り人”が話題の頃 → 現在まで)

  • 総積立額:107万円
  • 現在の評価額:1549万円
  • 倍率:14.48倍
  • 保有BTC:1.027982 BTC

「寝てても資産が増える」とSNSで話題になった2017年。

この頃から積み立てても、約15倍になっていました。

④ 2023年1月 〜 2025年12月(最近2年間)

  • 総積立額:36万円
  • 現在の評価額:80.69万円
  • 倍率:2.24倍
  • 保有BTC:0.053538 BTC

直近2年間だけを見ても、月1万円で約2倍になっている計算です。

「ビットコインが上がった」だけが理由ではありません

ここがとても大事です。

こうした数字を見ると、「ビットコインって、なんかすごいかも!」と感じる人も多いはずです。

しかし実はそれ以上に重要なのが、

円の価値が下がったことで、相対的にビットコインの価値が“上がって見えている”側面もある

という点です。

たとえば、

  • 生活用品が値上がりした
  • 食品が高くなった
  • 外食が以前より高い

こうした変化はすべて、円の“力”が弱くなっているサインとも言えます。

つまり、

ビットコインが上がった × 円が弱くなった」という2つが同時に起きたことで、数字が大きく見えているのです。

このように、円がゆっくり弱くなっている側面を理解しておくと、見える景色が変わります。

これから結局どうすればいいの?

この記事でお伝えしたいことは、ひとつだけです。

インフレが続く時代では、”価値をどう守るか”という視点で、新しい選択肢を考えていくことが大切

  • 預金だけ
  • 円だけ

では、物価上昇のスピードにもはや追いつくことができません。

ANAPもその視点から、ビットコインを「価値を守るための有効な選択肢のひとつ」と考え、少しずつ保有を始めています。

数字を知るだけでも、お金の見え方が変わる

だから「投資しよう」という話ではありません(もちろん、投資をするかどうかはあくまで自己責任です)。

ここで伝えたいことは、ただひとつ。

  • もしあの時、月1万円を積み立てていたら
  • 今いくらになっていたのか
  • その裏で“お金の価値”がどう変わってきたのか

こうした事実を 数字で比較してみる だけでも、お金ではない “別の形” で価値を残す という考え方が、自然とイメージしやすくなったのではないでしょうか?

|文:yutaro
|画像:AIにより生成した、コンセプトを伝えるためのイメージビジュアルです

<本連載の著者>

yutaro

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